前回まではSAPのERP開発において使用される
ABAP(Advanced Business Application Programming)言語や
Concur expense等についてご紹介してきました!
本記事では、SAPジョブとは?バックグランド実行とフォアグラウンド実行についても解説!に焦点を当て、
基本構文と実用例をわかりやすく紹介します。
ぜひ参考にしてみてください!
SAPジョブについて、ご紹介していきます!
SAPジョブとは、
指定した 実行条件 を満たした場合に、指定した プログラム を事前に
指定した 設定内容(バリアント) で実行し、結果を 出力先 に出力する処理のことです。
基本的に、T-CODE:SM36を使用しSAP内で登録していきますが、
上述した通り、JP1などの外部システムからサーバーやプログラムID、
バリアントを指定し実行することも可能です。
基本的な設定項目は下記のとおりです。
プログラムID:実行するプログラムIDを設定
バリアント:プログラムの選択条件値を保存したもの
出力デバイスと出力設定:処理結果の出力先と出力設定(ステップ単位で設定)
実行条件:処理を開始する条件(ジョブ単位で設定)
外部システムを使用する場合は、そちらで設定することがほとんどでなります!
バックグランド実行ついて
ご紹介していきます!
SAPジョブはバックグランド実行で行われ、GUIの画面上では
その処理をリアルタイムで見ることはできませんが、
実行タイミングの設定やジョブログとして実行結果が残ります。
バックグランド実行の実行の仕方は、T-CODE:SE38の第1画面や
プログラムの選択画面(下記スクショを参照)、
T-CODE:SM36でのジョブ設定からそれぞれ行うことができます。
フォアグラウンド実行ついて
ご紹介していきます!
フォアグラウンド実行は、特定のプログラム画面から時計マークの
実行ボタンを押下して実行することを指します。ユーザーが行う処理は、
この実行を使うことが多いです。